もともと富士学校の話と別の記事で書こうと思っていたら、いつの間にか12月になっていた。
観閲をうけるスキャンイーグル2。陸上自衛隊では偵察用UAV(中域用)という名称で取得されている。
スキャンイーグルは離陸時はカタパルト発射、着陸時にスカイフックというロープを張ったものに機体をひっかけて回収する無人機。
このトラックは運搬のみで、カタパルト等は別に牽引して展開するのでしょう。
スキャンイーグルは見ての通り無尾翼機で、一人で運ぶことができる小型のUAV。
こんなに小さくても半日以上は飛ぶことができる。
偵察の要となる顔。バッタみたいな顔をしている。最近運用されているものはEO950(電子光学カメラと電子光学望遠)/MWIR(中赤外線)タイプのターレットが装備されているようですが、これはおそらくEO900タイプと思われます(機体を収めるケースに貼ってあるシールにも記載あり)。どういう性能差があるのかは不明。
エンジンは3Wインターナショナル社製のもの(らしい)。詳細は不明だが3W-28系のエンジン(だとすると排気量は28cc)のようで、JP-5かJP-8ジェット燃料を使用するの2ストロークエンジン。
ただし、冷却フィンの数が違ったり発電機が追加されていたりと、エンジン回りのシステム統合をおこなっているOrbital UAVによる改設計が入っているのだろう。
主翼は強いねじれ下げが入っているのがわかる。後部には鳥のマークが描かれているが、先日撮影したEC-1と同じワタリガラスだろうか?
スキャンイーグルを使用する部隊の編成は2019年からで、富士総合火力演習にも参加しているようで。
今後も調達は進めるようなので展示を見る機会はありそうですが、さすがに飛んでいるところを見ることはなかなかないでしょう。