名古屋港にある南極観測船ふじを見に行ってきました。
ふじは1965年から1984年まで南極観測を行った南極観測船で、南極地域観測隊輸送と、それにともなう大量の物資や機材の輸送、ヘリコプター3機を搭載する船で、初代南極観測船宗谷の後継として任務にあたった。
外観。全長100mと決して大きい船ではないことが外からもわかる。船尾にはS-61が展示されている。
入口を入ると食堂に行きつく。
船内は決してゆとりがあるわけではなく、少しでもスペースがあれば倉庫として使っているようだった。
エンジンは上から見えるようになっている。といっても、ここに写っているのは推進電動機でエンジンそのものではない。
南極観測船ふじはディーゼルエンジンで発電を行い、その発電した電力を使ってモーター駆動のスクリューで推進を行う電気推進式。頻繁に前後推進の切り替えが必要な氷に覆われた海を航海するためには適した推進方式とのこと。
一般船員(海上自衛官)の寝床。3段ベットと2段ベットがある。非常に狭く、寝返りを打つのは難しそう。
南極観測に使用されたコマツ製の雪上車KC20-3S。
外にでるとS-61を間近でみることができる。
最後は船橋。こちらもきれいに残されている。
船を出てしばらく時間をつぶしているとすっかり日が傾き夕方に。
その他
この日たまたま名古屋港で防災訓練を行っており、他の船も見ることができた。
海上保安庁PLH41みずほ。ヘリコプター2機を搭載でき、40mm単装機関砲と20mm多砲身機関砲を装備する大型の巡視船。
艦構造物もかなり大きい。
海上自衛隊多用途支援艦「えんしゅう」。以前御前崎で見た船だ。
後ろには特に何も積んでいない様子。艦尾の高さが低いので、陸上から見るとどうしても前のめりな艦に見える。
特に狙ったわけでもないのですが、一日で多様な船を見ることができて非常に楽しい一日となりました。次は南極観測船宗谷を見に行きたいところ。