滑子航空機,覚書

飛行機好きで、写真を撮ったり、プラモを作ったり。

岐阜かかみがはら航空宇宙博物館で「飛鳥」のセミナーに参加してきた

 といいつつ、セミナーの内容そのものはSNS等への投稿禁止となっているので、飛鳥の機内展示だけを紹介。

 

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 低騒音STOL実験機「飛鳥」。C-1を改設計し、実験のためだけに製造された機体。C-1からの主な変更箇所はSTOL実験のための翼上に搭載され4基のエンジンと、STOLを成立させるための各種操縦系統の刷新。

 

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 ここから機内に入れるのがちょっとうれしい。段差は結構あるので注意が必要。

 

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 機内に入って最初に目につくのが銘板。

 

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 C-1のコクピット自体を見たことは無いが、明らかに違うといえるのが真ん中に鎮座する4本のスロットルレバーだ。

天井にはFlight Control Actuator Statusの指示ランプがあるが、これも飛鳥特有の装備でしょう。また、以前見たことがあるC-1初号機とは操縦席の形状も異なる。

 

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 機関士の席。こちらにも計器が多くある。拡大してみると4基のエンジンのための計器であることがわかる。

 

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 機内にはSTOLを実現するための装置、安全制御増強装置(SCAS)のための機器が搭載されている。説明板には飛行試験データを記録するための装置と書かれている。

 

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 こちらにはSCASコンピュータ本体が搭載されている。

 

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 コンピュータは3つ搭載することで冗長性を確保している。

 

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 胴体後方の扉はC-1のままだが、手動でのみ開閉が可能とのこと。まあ、使うことはなさそうですね。

 

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 トイレ。仕切り板なんてものは存在しない。

 

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 機外も近くで見れたため、多少自重しつつ撮影。やはり脚の撮影は逃せない。

 

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 着陸灯はKoito製なんですね。

 

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 ピトー管の下についているのはカルマン渦流量計ですって。

 

 リニューアル以前は機内に入ることができた飛鳥ですが、今回は久々に機内に入る機会を得ることとなりました。セミナーの内容も非常に詳しい内容でおもしろかったので、ぜひ今後もこのようなセミナーを開いてほしいなと思います。