滑子航空機,覚書

飛行機好きで、写真を撮ったり、プラモを作ったり。

C-1 初号機を見てきた。

浜松広報館で展示されたC-1の初号機。初飛行が1970年だから40年以上前に作られた機体だ。

 

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曇り気味の天気で、撮影条件はかならずしもいいものではなかったが、あんまり気にしない。

意外だったのが、その外観。製造から40年(50年も目前)とは思えないほど、くたびれていないのだ。その理由はのちほど。 

 

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航空祭でも前後左右360°、好きなところから眺めることはできない。

見ての通りだが、格納扉に加えて、胴体横の扉、エンジンカウルもオープン状態だった。

 

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   胴体に開かれた丸穴の形があまりきれいでないところに親近感がわく。

この丸穴は扉が閉まった状態だとフタがされるところ。 

 

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いざ、機内へ。胴体上部にはライトがついている。

 

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 機内は滑り止めがいたるところに貼られている。

 

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 機内座席。最大で90人ほど乗せることができるそうだ。

 

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 救命浮舟。炭酸ガスによってふくらむようになっている。

 

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銘板。C-1の量産は川崎重工業を中心に行っていたが、設計、試作は今はなき日本航空機製造が行っていた。

型式はXC-1で、製造は71年2月。納入した際の日付だから、初飛行日とは当然ずれがある。

 

C-1の機内自体は、すでに展示状態にあるC-1の改造開発機である「飛鳥」で入ることができるので、あまり珍しいものではない。

もっとも、あちらは後部扉は閉まっているし、測定機材が多くて(古い計測機器類なので、それはそれでおもしろいが)C-1の胴体そのものを楽しめる状態(?)ではない。

ただ、今回はFTBの展示だったので、もうちょっと何か特別な装備・機器が載せてあるかと思っていたので、意外でもあった。

ということは、FTBとして活躍するときは、その都度追加機器を載せるのだろうか。

 

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胴体後部の構造。以前見たC-130とは大きく異なり、しっかりした構造が下まで伸びているのは、扉が観音開きだからだろう。

C-130では、尾翼の力を上部構造だけで伝えているような構造に見えたが、実際のところはどうなんだろうか。

 

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 さっきのシャフトの扉側の部分。フタがついている。

 

XC-2への更新を待つC-1。C-1は用途廃止が進んでいて、昨年の岐阜基地航空祭で活躍していた4号機はすでに廃止されたそうだ。

そして、最も飛行時間が残っているのが、実はこの初号機だそうだ。最後まで残る可能性が高く、しばらくは現役のままとのこと。

退役したC-1は一機くらい、どこかで展示してくれるとうれしいのだが、この規模の機体を展示できる場所は限られているし、難しいだろうか。

 

他にもいろいろ写真に収めたので、アルバムにて。