滑子航空機,覚書

飛行機好きで、写真を撮ったり、プラモを作ったり。

MRJは細いのか?

先週初飛行したMRJ。同じリージョナルジェットとして比較されるE-jetと比べて細い印象を受けた。最大客席数が88人と同じERJ175と比べてみる。

 

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"MRJ90"

 

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"ERJ175"

 

どうみてERJ175の方が太い印象を受ける。しかし、MRJ90の方が客室幅は少し広い。

矛盾しているように見えるが、E-jetを前から見るとその理由がわかる。

 

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見ての通り、E-jetの胴体形状は円形ではなく、下がやや膨らんだ形状をしている。

 

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MRJの場合は円形であることがわかる。(しかし、エンジン径でかいな)

 

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図で比較するとこんな感じ。胴体の幅自体はほとんど同じだが、高さが異なるのである。E-jetは床下貨物室を作るためにわざとこういう形状にしている。

 

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"床下から荷物を出すERJ170"

もしかしたら中央翼結合部(キャリースルー)の幅を考慮した上での選択かもしれない。

そのためかMRJの場合は胴体下のフェアリングが大きく見える。

こちらはエリア―ルールの都合もあるのかもしれないが、詳しくは不明。

 

MRJの貨物室はどうなっているのか。

先の写真を見返してもらうとわかるが、後方扉から尾翼までの距離がERJ175と比較して長い。つまり客室の後方に貨物室を設けているわけだ。

 

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"DHC-8も客室後方に貨物室がある。CRJも同じく。"

 

貨物室の位置はどちらが正解というわけでなく、ともに一つの解答といった感じだろう。

機体長さを調べてみると、MRJ90が35.8mでERJ175が31.68mと4m以上も、

長さの比率で言えば1割以上も差があるのである。

 

なるほど、それでMRJは細長く見えるわけだ。