次は飛燕見学だ、とか書いてる割に書いてなかった。
岐阜かかみがはら航空宇宙博物館(名称が変わったのだ)の工事期間中、
収蔵庫にて分解展示されている飛燕を見てきた。
飛燕は収蔵庫の奥の方に展示されている。初めて見る飛燕にしばし呆然とする。
分解されていることもそうだが、胴体をみたときのその大きさと、塗装されていない状態が異様なものに見えたのだ。
飛燕の特徴のひとつが、液冷エンジンを積んでいることによるしぼった機首形状だろう。これだけで、他の旧日本軍機と一線を画す。
しかも、エンジン懸架はビーム構造ときた。美しい。
逆に五式戦闘機への変更はちょっとめんどくさかっただろう。
できればもっと近くで、そしてエンジンカバーを開いた状態で見たい。
分解展示されているので、翼の裏面をしっかりと見ることができる。
といっても、おもしろいところは薬莢排出口くらい?
あと、うっすらと日の丸塗装の跡が確認できる。
主脚収納部をしっかり見ることができるのも今だけだ。
ハ140とスーパーチャージャー。ハ140はダイムラーベンツDB601のライセンス生産品ハ40の性能向上型。残念ながら、当時の日本はドイツの工業力に追いついておらず、様々な問題を抱えることに。
翼胴体結合部の話とか、他にも書きたいことはあるけれど、この本から得た知識ばかりなので、こちらを読んでください。(入手性が悪いけど・・・)
飛燕について、設計者目線で細かく書かれています。
今後博物館がリニューアルした後も無塗装状態で展示されることになるようです。
ということは、塗装有りでの展示は神戸だけだったのね。ちょっと残念。
とにかく、組み立てられた状態も早く見たい。
2016/12/25 空冷エンジン→液冷エンジンに誤記修正