滑子航空機,覚書

飛行機好きで、写真を撮ったり、プラモを作ったり。

シルバースピットファイアを見にあいち航空ミュージアムまで

 先週の話。花巻空港での整備を終え、無事名古屋空港へと飛来したシルバースピットファイアと随伴機のPC-12。今回の世界一周の旅で唯一の一般公開があいち航空ミュージアムで行われたので行ってきました。

 

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  銀ピカです。今回あいち航空ミュージアムで展示された理由の一つが、メインスポンサーであるIWCのイベントのためのようで、施設内ではIWCの展示・商談会が行われていました。

 あいち航空ミュージアムは上から眺めることができるので、結構うれしい。

 

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 そして下からものぞいてみる。このスピットファイアはMkⅨでスピットファイアの中では後期型。各型はエンジンが違ったり、微妙に翼形状が異なっていたりするようだが、詳しくは知りません。

このMkⅨではバルブキャノピーの採用と、胴体後部への燃料タンクが追加されたそうです。

 

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 さらに下からのぞいてみる。この手の飛行機からオイルが漏れるのはやはり基本なのか。

 

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  燃料を入れやすいようにするためか、キャノピー後ろに燃料キャップが追加されています。

 

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  尾灯。普通の電球に見える。

 

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  世界一周フライトのために改修されたアンテナ類。おそらくGPS用とVHF用。

 

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 プロペラ。RA10046はスピットファイアMkⅨ用のプロペラであることを示す型番ので、Rotol Airscrews社(現Dowty Rotol社)製のもの。これが当時のオリジナルのものかは今一つわかりませんが、違う型のプロペラに写真のような型番表示はできないでしょうから、少なくとも同じ型ではあるのでしょう。

 

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  楕円翼。誰が何といっても楕円翼テーパー翼と比較した効率のよさなんてのもわずかなもので工作上やりたくありませんが、実際にこの目で見るとパイロットに霊感をあたえるなんて話は信じてしまいます。

 

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 最後に横から。P-51飛燕から受けるスマートな印象をさらに洗練した美しさを感じることができますね。初飛行の時期はスピットファイアが最も早いのですが。

 

 というわけで、名古屋でイベントを開いてくれてありがとうIWC、ありがとうシルバースピットファイア。世界一周飛行の成功を祈っています。

 

737MAXが工学倫理の話っぽくなってきた

 個人の感想です。

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"福岡空港に着陸する737MAX。飛行再開はいつのことやら" 

 

 もともと墜落の原因となったMCASを導入した経緯は、高効率のエンジンを搭載したいが、そのためにはエンジンをやや前に突き出して装備せざるおえなかったというところにある(あくまでも737NGとの比較として)。

737という実績ある飛行機に搭載したかったというのはわかるが、機体に大きな手を加えずにMCASによって基準を満たすという、コストダウンを狙ってのことではないかと邪推してしまう。

 

 そして、MCASの開発に薄給のエンジニアを雇ったこと。こちらはあくまでも末端の話で、MCASの制御仕様に対して影響があったとは考えられないが批判の対象となった(もっとも、結局手直しにお金がずいぶんかかったという話もある)。

 

 つい最近はCFR25.1322(フライト中の乗員への警告アラートに関する基準)を満たさなくてもよいことがFAAから認められたとニュースがあったが、こちらは完全にコストがらみのようで、結局737が古すぎて適合にコストがかかりすぎるとのこと。

過去の事故歴からなくても十分に安全とされているからではあるが、心象はよくないだろう。

 

 ついでに、サウスウエスト航空の操縦士らがボーイングを提訴したようで。

 

 そろそろ737という秘伝のタレを捨てて、オールニューの小型旅客機を開発する時期に来ているんじゃないのかと思いますね。

 

10/10追記

ちょうどアメリカン航空が737MAXの運航再開を来年1/16まで延期と発表がありましたね。

 

民間仕様のバートルさん

 基本的に大型のヘリコプターは自衛隊か、よくて海上保安庁あたりになるのだが、たまに民間でも大型ヘリコプターを運用している。

 

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 こちらは神戸にあるカワサキワールドで展示されているKV-107。

カワサキヘリコプタシステム(現:セントラルヘリコプターサービス)で運用されていた。

 

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  客席。だいぶチープな感じがします。とはいえどこまで旅客飛行に使われていたのか、いまひとつ運用状況はわかりません。

 

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  安全のしおり。

 

 ところで、カワサキヘリコプタシステムといえば、過去に但馬空港から湯村温泉ヘリポートまで定期便をBK117で飛ばしており、あの水曜どうでしょうのサイコロ3~自律神経完全崩壊~でも有名ですね。

 

いろいろサイテーション

 注意散漫なので、唐突にはたと気づくことが多い。

 

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  今回登場する中では一番古いタイプ。80年代末に登場した機種で、水平尾翼はまだ通常のタイプ。リアマウントエンジンの機種としてはむしろ珍しいかもしれないが、セスナ社は継続して使っているので特段不都合はないのだろう。

 前縁の黒いところは防氷装置。近くで見たことはないが、翼根元で平面形が変わっているところには各種失速警報装置がついているようだ。

 

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  水平尾翼はT字配置に。直線翼だけど、上の機体からは翼型(翼の断面形状)から変更されていて、翼根元の形状も全く異なり最高速度はやや抑え気味に。

 

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  後退翼。やはり最高速度はずいぶん速くなるみたいだ。

 

 同じ胴体断面でも、平面形はいろいろ違うよという話でした。

 

ステルス機にストレーキ

 F-35にもあるけど、よく見ると、よく見なくてもF-22にもしっかりついていた。

 

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  まあ、へえ~って感じだ。ほんの少しつけるだけでもあるとないじゃ全く違うということだろう。

 

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  X-2にはなさげ。

 

レッドブルエアレース2019千葉幕張に行ってきた その2

 今回のレッドブルエアレース千葉では、初のチャレンジャークラスが開催された。

 

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  昨年から機種がエッジ540v2となり、マスタークラスの機体とほぼ同じ機種を使用している。とはいえ、マスタークラスのフライトと比較すると、微妙な腕の差がよくわかる。

 

 特に書くことがないなあと思いつつ、撮影した機体をのせてみる。

MATT HALL

  マット・ホール選手の機体。レッドブルエアレース2019の総合優勝した機体だ。

 

YOSHIHIDE MUROYA

  室屋選手の機体。レッドブルエアレース2019全4レース中、3回の優勝を飾った機体。数年前から塗装は同じだ。

 

MIKA BRAGEOT

  ミカ・ブラジョー選手の機体。eyetimeはコミュニケーションアプリらしいですね。

 

PETE MCLEOD

  ピート・マクロード選手の機体。cashback worldとはいったいどんなアプリなんでしょうかね。調べてもよくわかりません。

 

以上、おしまい。