滑子航空機,覚書

飛行機好きで、写真を撮ったり、プラモを作ったり。

レッドブルエアレース2019千葉幕張に行ってきた その1

 今年で最後となるレッドブルエアレース。その最後の大会が千葉幕張で行われました。というわけで、二年ぶりに観戦。とはいえ、二日目の日曜日は台風襲来にともなう帰宅困難が予想されたため、土曜日の予選のみを観戦した。

 今回はサイドアクトにUS-2とT-5が来るということで、むしろそちらを目当てに出撃。

 

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 東京湾上空を旋回するUS-2。なんと、5機しか保有していない(しかも1機は定期整備中)US-2のうちの2機を派遣してくれたのである。フライトは岩国から行われたようだが、最近は厚木基地への展開は行っていないのだろうか。

 

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  着水寸前のUS-2。ボートからの煙を目印に着水する。着水時の速度は約100km/hで、これはASK-21なんかのグライダーの着陸速度と似たような感じ。なのですごくゆっくりだ。

 

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  どんぶらこするUS-2を見たのは新明和に整備入りするUS-2を狙った時以来だ。

そのままくるっと回ってすぐに離水の準備。

 

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  おそらく、速度の遅さと滑走距離の短さは動画を見ないと伝わらないだろう。

 

 もうひとつは、意外にもまだお目にかかったことのなかった機種T-5の編隊飛行。

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  海上自衛隊の練習機であるT-5で編隊飛行を行うホワイトアローズ。なんでも昨年発足された広報用のチームで、今回が初の一般向けイベントでの展示飛行なんだとか。

 

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  日が傾くにつれ風が強くなってきたが、そんなことを一切感じさせない見事な編隊飛行だ。

 

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  なかなか見る機会もなさそうなので、アップでも撮っておく。

 

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  源流はT-34メンターだが、サイドバイサイドになっているためこの角度から見ると雰囲気は多少異なる。

 

その2につづく。

 

令和元年度富士総合火力演習に行ってきた。

 2年ぶり二回目の総合火力演習。今回もシート席ということもあるが、相変わらず陸ものは撮影が難しい。

 

16式機動戦闘車

 ちゃんと撮れた砲撃炎はこれだけ。16式機動戦闘車。

 

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  今回の総火演の大きな特徴としてはネットワーク電子戦の重要性がスクリーンで説明されていたことでしょう。シナリオとしては以前行った時と似たような島嶼防衛でしたが、それぞれの部隊がネットワークで連携して~という話がふんだんに盛り込まれたのは今回が初めてでしょう。

 

スカイレンジャー

 そういうわけか、こういうのも演習に参加していた。偵察用のちっこいマルチコプター、スカイレンジャー。

 

AAV7

 2年前はただ展示されているだけだったAAV7も演習に参加。歩兵がぞろぞろと出てきます。この演習でちょっと謎だったのは、すでに即応機動部隊の16式機動戦闘車等は戦闘に参加している前提なのに、そこからさらに上陸作戦でAAV7が投入されるところ。

 

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  特に敵の背後から上陸というわけでもなさそうだし・・・。

 

CH-47

  CH-47からのラぺリング降下。

 

89式装甲戦闘車&90式戦車

 10式戦車と89式装甲戦闘車。戦車まで上陸してるやん・・・。

 

 さて、今回の総火演で目玉の展示といえばこちら。

19式装輪自走155mmりゅう弾砲

 19式装輪自走155mmりゅう弾砲。

 

19式装輪自走155mmりゅう弾砲

 メカメカしくてかっこいい(失う語彙力)

 

OH-6D

  ちなみに、この子も今年が最後ですって。後継機がまともに飛べない中の退役となるようです。

 

今回も感じだけど、やはりスタンド席で一度撮影をしてみたい・・・。

 

アルバム 

令和元年度富士総合火力演習

 

シカゴ・オヘア空港のF4Fワイルドキャットを眺める

 オシュコシュ行きで利用したシカゴ・オヘア空港。ここにはF4Fワイルドキャットが展示されている。

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  そもそも、オヘアというのは人名からきており、これは第二次大戦時のパイロット、エドワード・ブッチ・オヘア少佐から取られたものだ。なお、オヘア少佐は名誉勲章を授与されるなど戦闘機パイロットして活躍しましたが、1943年にF6F搭乗中に撃墜され戦死しました。

 で、この展示されている機体はオヘア少佐が名誉勲章を得るきっかけとなった戦闘時の塗装を再現しているとのこと。

 

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 F4Fとはやっかいなもので、GMでFM-1/2としても生産されており、なぜかそちらはF4FではなくFM-1/2と呼ばれ区別されているようだ。どっちでもいいやん。ちなみに、これはF4F-3で正真正銘のF4Fだ。

 なお、写真を見ていただくとわかるのだが、どうも折りたたみ翼のところが復元されていないように見え、復元作業にはやや雑なところを感じる。

 

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  国立海軍航空博物館の所有物であることがわかる案内板。

 

 ということで、今回のオシュコシュの旅ではF4F、F6F、F8Fの三兄弟(姉妹?)を拝むことができたのでした。

 

Oshkosh Air Ventureへの行き方備忘録

  Oshkosh Air Ventureに行ってきたついでに、備忘録がてら行き方についてまとめてみる。 

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  そのうち、こんな重装備で行きたいな・・・。

 

 日時とか

 そもそものOshkosh Air Ventureの情報から。

会期は7月最終週の月曜日~日曜日の間に行われており、今年2019年だと7/22~7/28まで開催されていた(一応、会期の始まる前日の日曜日からフライイン等は行われているようだった)。なお、すでに来年の日程も決定しており、2020年は7/20~7/26のようです。

 Oshkosh Air Ventureでは入場にチケットが必要なのが日本で言う航空祭とは違うところ。チケットは1週間の券や1日券、最終日の日曜日だけ安いチケットになっているなどしており、値段はそれぞれ違う。当然ながら、子供対象のチケットはまた別の値段が設定されている。また、EAAの会員であれば14日分のチケットを割引価格で買うことができる。

 今年だと、EAA会員割引+早割で金曜日~日曜日の3日間で87ドルだった。

また、駐車場も別途チケットを購入する必要があることも記しておく。値段は忘れたが、一日10ドルくらいだったと思う。 

 

 会場

 会期がわかると次はオシュコシュってどこ?という話になるので、場所の紹介。

州としてはウィスコンシン州で、おおよその位置はミシガン湖(五大湖のひとつ)の近くでアメリカの中心からやや東より、北緯は44度でだいたい北海道の真ん中くらいの位置となる。

 上の地図ではEAA Aviation Museumを表示しているが、これは会場に併設されている博物館。また滑走路としては、ウィットマンリージョナル空港を使用しているが、会場そのものは空港施設内ではなく、EAAの施設内ということになる。

 

 肝心の行き方

  さて、肝心の行き方であるが、ここでは今年行った方法を紹介したい。

 おそらく、一般的な行き方としては日本からアメリカに飛行機で乗り込み、オシュコシュの会場に最も近いアップルトン国際空港(オシュコシュから少し北側にある)まで乗り継いで行き、最後にレンタカーで会場入りをするというプランだろう。これだと、アップルトン空港から約30分程度で会場入りできるようだ。

 しかし、このプランだとトランジットで飛行機の乗り継ぎがうまくいかず(乗り継ぎの飛行機に乗り遅れる、乗り継ぎ便がこない!など)思わぬ時間ロスが大きな時間ロスになってしまうかもしれないし、なんだかんだ乗り継ぎまでの待ち時間が長い(シカゴ乗り継ぎだと2時間半くらい待つ。トランジットなのでこれくらいは必要といえば必要ではある)。

 

 そこで今回紹介したい行き方は、成田からシカゴオヘア空港に乗り込み、そこからレンタカーで会場入りするプランである。

 さてそれで移動にかかる時間であるが、シカゴ空港から会場まで休憩なしで3時間程度、休憩を入れても4時間程度で到着することができる。意外と、アップルトン空港まで行くプランと時間は変わらず、さらにアメリカのなーんにもない高速道路を走ることができるので、ドライブもしたいぞ!って人にはうってつけだ(僕は無理)。

 レンタカーの予約自体は日本語でできるので、カウンターでは予約表を片手にがんばりましょう。

 

 ちょっとした注意点としては、シカゴからミルウォーキーまでの高速道路が有料の道路(Toll Road)という点。ありがたいことに、この区間は現金払いが可能な区間なので問題なく通過することができたが、あらかじめレンタカーを借りる際に、有料道路支払い用の装置をついてるものを選ぶようにするとよりスムーズに移動ができるだろう。

ちなみに、値段は3か所くらい通って5~6ドルくらいだった。

 

 ホテル事情

  ざっくり泊まれる場所をわけるとアップルトン付近、オシュコシュ付近、ちょっと南に戻ってジャーマンタウン付近になるようだ。

 アップルトンやオシュコシュ付近はもちろん会場に近いが予約が困難(お金的にも)なため、会場から一時間くらいの場所にはなるがジャーマンタウンあたりがよさそうだった。

 

 その他注意事項

  今回のプランは長時間の運転があるということと、ホテルも二人部屋にすることで少しでもお金を浮かせることを考えると、有志を集い、徒党を組んで臨むことをお勧めしたい。

 あと、知らない街でのナビは必須なので、助手席の人はナビに徹しましょう。特に、休憩場所(日本で言うSA的なものはないが、高速道路を降りたすぐのところにお店がまとまった場所がある)は突然やってくるので、そういうところを見逃さないように適度な休憩をとることが大切です。

 

Oshkosh Air Venture 2019に行って来た その7

 最後は地上展示機を少しばかり紹介します。地上展示というか、駐機しているだけともいいますが。まずはRutanな飛行機たちを。

 

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 Rutan Solitaire。ルータン設計の先尾翼機ながら、垂直尾翼は通常のとおり胴体の後ろ側に装備されている。

 

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 Rutan VariViggen。バートル・ルータンが最初に開発した機体なんだとか。 

 その後開発された先尾翼機と比較すると、ややもっさりした印象を持つ。

 

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 Rutan Defiant 。なぜか、前にヨー制御の翼がついている・・・。

 

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 Rutan Quickie。え、前脚と翼が兼用ですか?

 

あとは、普通の飛行機たちを。

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  Dyke Delta。ちょっとカメムシっぽい。名前の通りデルタ翼機で、といいたいが、ややひし形に近い形状をしている。折りたたみ翼のタイプもあったりする。

 

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 HondaJet Elite。ほんとはいっぱい写真を撮るつもりだったが、これを撮っているとF-22が急に離陸を始めたのでほとんど写真を撮ることができなかった。

 

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 F-15E。コンフォーマル・フューエル・タンクが追加され、ハードポイントも増加。ミサイルキャリアーとしてF-35とタッグを組むなどして、今後も長く活躍が予想される戦闘機のひとつだ。

 

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  F6Fヘルキャット。こちらも昔から見たかった飛行機の一つで、ようやく実機を拝むことができた。

 

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 グラマン折りはE-2にも受け継がれている。コンパクト!

 

とりあえず、最後はこちらで。

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  M-02J。滝川でみたり、関宿でみたりともはや追っかけみたいになっている。

会期中も一度フライトを行ったようで、かなり評判がよかったのだそうだ。

あのバート・ルータンも飛ぶところを見たいと、機体をおもむろに外に持ち出したのだとか。

 

 とにかく、書けるネタは他にもたくさんあるが、ひとまずここで切り上げることにする。写真もいっぱい撮ったので、アルバムをのっけておく。

 

アルバム

EAA AirVenture Oshkosh 2019 | Flickr

Oshkosh Air Venture 2019に行って来た その6

エアショーの続きを。

 

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  Yak-110。Yak-55をニコイチにした飛行機だ。真ん中にジェットエンジンを搭載しているのが特徴的。ある角度からはレシプロ音が、ある角度からはジェットエンジン音が聞こえるため、撮影しながらそのギャップに思わずにやけてしまった。

 

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  いい感じに雲が発達している。

 

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  XP-82。割と最近レストアされてフライアブルで復活した飛行機の一つ。

P-82については理由があってニコイチとなっているが、なんでこういうことをまじめにやってのけるのか。プロペラの回転方向を左右で逆回りになっていたりと手がこんでいる。

 

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 CL-215。カナダからやってきた消防飛行艇。チヌークによる消防デモは見たことがあるが、飛行艇から投下される水の量には圧倒された。

 

エアショーがあれば、帰投する飛行機も多数あり。

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 Sharp Nemesis NXT。最高速度を重視したレース機だ。これもキット機。

 

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編隊離陸だって行われる。

 

De Havilland Canada DHC-1 Chipmunk

 DHC-1 Chipmunk。カナダの練習機。

 

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 B-29 Doc。個人的に、どうしてもフライトを見たかった飛行機のひとつ。世界で2機しかないフライアブルなB-29で、こちらもつい最近フライアブルで復活した飛行機。

 

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 この機体は戦闘には参加しておらず、日本の上空を飛ぶことはなかったようだ。

大戦後に活躍したDC-3のような飛行機とは一線を画すそのラインは、むしろ現代のジェット旅客機を想起される。

 

さて、最後は地上展示機を少し紹介して終わりにしましょう。

つづく

 

Oshkosh Air Venture 2019に行って来た その5

 ここは天国か、はたまた天国か。オシュコシュのエアショーはすごい。

 

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  F-22の日本への飛来も、F-35の配備に伴って減っていますね。初めて見るF-22アメリカになるとは思わなかった。会期中、F-22はほぼ毎日飛んでいたようだ。

 

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 日が傾いてもバンバン飛ばす。

 

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  F-35C。今年の2月にIOCを獲得したばかりの最新鋭戦闘機をなぜ自作機の祭典に呼ぶのか(IOCを獲得したのはこの機体の所属部隊ではないが)。

 おそらく広報目的で、パイロットのなり手の不足(するだろう)という理由が少なからずあると思われる。ちなみに、ジェネアビ・自作機界隈も若手の数は決して多くないようで、いかにしてなり手を増やすかはアメリカでさえ苦心しているようだった。

 

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 F-22A-10、F-35Aの編隊飛行。

 

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 T-6の大群。このT-6がけっこううるさい。

 

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  大戦機も数多く飛ぶ。

 

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 T-34がアクロバットをする。そういえば、カラースモークは初めて見たな。

 

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 異機種で編隊飛行どころか、アクロバットをやってのける。

ループ飛行などでは明らかに機種によって軌道に違いがあるので見ていておもしろい。

 

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  Mig-17。もちろん民間機。アフターバーナーがただエンジンが火を噴いているようにしか見えない。

 しかし、エンジンの維持とか部品はどうしてるのでしょうか。やっぱり、作れるものは作ってるのでしょうかね。

 

長くなりそうなので、つづく