試験機が日本に初飛来したのが2014年11月と、すでに2年以上前の話になるが、
そのA350も昨年秋ごろから、ようやく定期便として日本路線に投入され始めた。
現在は羽田にシンガポール航空が、関空にベトナム航空とチャイナエアラインがA350を就航させている。
というわけで、おなじみの(?)関空まで行って撮影することにした。
初めて見るA350はベトナム航空の機体。青い。逆光がつらい。
A350は787と同様に、軽量化のために複合材を主体とした構造となっている。
しかし、787では胴体の輪切りをそのまま焼いて作っているのに対して、A350では4分割したものを作ったのちに、それらを組み立てて輪切り状態にするなど、同じ複合材構造であってもその設計には違いが大きい。
これは、787で使われているトレント1000の発展型であるが、787のようにエンジンカウルにシェブロン・ノズルは設定されていない。
次はチャイナ・エアラインのA350。関空ではたいてい着陸は展望デッキから遠い第2滑走路で行われ、この日もほとんどが第2滑走路に降りていた。そのなかで、A350はめずらしく第1滑走路に降りてきてくれた。ありがたい。
見ていて気付いたのだが、A350には787のような主翼のたわみがない。複合材だからたわむ、たわみやすいというわけではないのだが、これは意外だった。
A350はコクピットの黒縁窓が特徴的で、まるで狸のようである。そういや、MRJにもコクピットに灰色の縁があったな。トレンドか?
よく見るとエンジン下のノズルから白煙が出ているが、これはA350特有のものなのだろうか。ベトナム航空のA350も同じだった。
787の機首のようにつるっとしているが、ノーズとコクピット窓のつなぎ目で曲線が連続でないようもに見える。
離陸。こうやってみると、A330を踏襲した機体であり、エアバス機なんだなあと思えるが、同時に外見だけだと最新鋭機の感が薄いとも感じた。