コクピット窓直下のふくらみ、ミサイル警報装置かと思った。
これはEnhanced Vision System と呼ばれるもので、ここには夜間や視界が悪い際にも前方が見えるように赤外線カメラが搭載されている。それを、HUDに表示することでより安全に着陸ができたりするわけだ。
コクピット窓直下のふくらみ、ミサイル警報装置かと思った。
これはEnhanced Vision System と呼ばれるもので、ここには夜間や視界が悪い際にも前方が見えるように赤外線カメラが搭載されている。それを、HUDに表示することでより安全に着陸ができたりするわけだ。
必ずしもすべての輸送機に要求されるわけではないけど、軍用の輸送機には不整地着陸が求められることがある。当然、破壊された滑走路に着陸する必要もでるだろうし、滑走路がなくても、平らな草っぱらがあればとりあえず離着陸ができるという寸法だ。
自衛隊が保有する輸送機ではC-130が不整地着陸能力を有しているが、それでも訓練時はそれなりの処置をしている。
胴体下面にはおそらく保護を目的として、アンテナ類にオレンジのカバー(テーピングか?)がつけられている。いくら能力的に可能とはいえ、機体への負荷が小さいわけではなかろう。
ちなみに、C-130の後継機として開発が進められているエンブラエルのKC-390は、調べた範囲では一応不整地着陸能力は持っているらしい。
小牧基地オープンベースといえば、開幕のC-130の編隊飛行が圧巻だ。
イラク派遣カラーのC-130もこの一機だけになってしまった。時代は過ぎていくもの。
着陸後のこの距離感が好きです。
つい最近、IRANから戻ってきたF-2の502番機。さっそく小牧基地オープンベースで航空祭デビューを飾った。
こちらは小牧でしか見れないでしょう、岡崎市に日本で一台だけ配備されているレッドサラマンダーこと全地形対応消防車。シンガポールのST Engineering社のExtremVという車種だ。全地形対応なので、河川を渡ることも可能だ。
みためによらず軽快に走行していたが、最高速度は50km/hだそうだ。
それをC-130に搭載する訓練も実施してくれる。人と比較するとレッドサラマンダーとC-130のサイズ感がわかりやすいだろう。
ジェネアビ機の離陸が間近で見られるのも魅力的な航空祭だ。
今年はブルーインパルスが来なかったこともあり、昨年以上にまったりした航空祭を楽しむことができた。サプライズ的なC-2の機内公開が事前に知らされていれば、もう少し人も多かったかもしれないなあ。
さて、年度最後の航空祭でしたが、年度初めはどこに行くことにしましょうかね。
今年も行ってきました、年度の締めとなる、そして個人的にはその年初めの航空祭でもある小牧基地オープンベース。
今年は例の訴訟も響いたのでしょうか(一応、機材繰りの関係とはしている)、ブルーインパルスの飛来もなく、来場者は約1万人とかなり少なめ。ちなみに、昨年は6万人をこえており、ブルーインパルスの人気の高さがうかがい知れる。
それはさておき、小牧基地オープンベースは民間機・ジェネアビのフライトが多い空港での開催ということもあってか、イベント内容の詳細は当日までわからないスタイル。そのため、当日何を見ることができるかは行ってからのお楽しみだ。
今年の目玉は間違いなくこれでしょう。 これだけだと、普通の展示ですが、
機内に入れるわけです。
機内は幅4m×高さ4mほどで、さすが国内開発では最大の航空機だけあってでかい。C-1で2.5m×2.5mくらい、C-130で3.1m×2.7mくらいなのでずいぶん運べるサイズも大きくなったことだろう。とはいえ4m×4mって意外とこんなものかという印象も同時に持つのも正直なところだ。
また、照明類が蛍光灯でLEDではないのは意外だった。
座席。長時間のフライトはかなりつらそうだ。
機内電光板。騒音等で音声では伝達が難しい際に、正確に指示などを伝えるために使われるそうだが、ほんとにいるのか?と疑問に思わなくもない。
輸送機の側面にいろんなものが設置されている。貨物搭載時に使用される器材だそうだが、どのように使われているのかはよく知らない。
15時頃、美保基地に向けて離陸するC-2。C-2もこのくらいの角度がかっこいい。
C-2は複数の国が興味を示しているとかいろんな話があるけれど、そもそも論としてKHIの現状の生産スピードでは対応できないでしょう。とうぜん、型式証明取得への動きがないので民間仕様の輸出なんて夢のまた夢。
とはいえ、これだけの航空機を開発したのだから、次は民間機にでも挑戦してほしいなあというのが外野からの意見。
つづく。