滑子航空機,覚書

飛行機好きで、写真を撮ったり、プラモを作ったり。

一式双発高等練習機を見に立川まで

 昨年も展示をしていたのですが、あまりの人の多さに断念した一式双発高等練習機の分解展示。今回が最後の一般公開ということで行ってきました。

 

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 前に見たのは2018年の三沢なので4年ぶり。この機体も引き上げられてから早10年が経とうとしています。

 

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近くで見ると意外と小ぶり。機体は全長11.9m、全幅17.9mと現代で比べると比較的小型の部類になると思う。

※例えばホンダジェットが全長12.9m。

 

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 三沢では見ることができなかった胴体内部。当然ながら当時は座席があったと思いますが、そういったものはすべて無くなっており、がらんどうの胴体に電装関係の配線が残る状態となっています。

 胴体外上部には空気取り入れ口のようなものと、スリットが設けられているのが見えます。外皮の隙間からもいろいろと中を見ることができます。

 

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 オーソドックスな桁構造。結合金具同士はテーパーボルトで結合される。桁高さを最大限に生かすためか、ボルト自体は金具に対して斜めに刺さる形となります。

 

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 胴体側。副桁(後桁)後方には電装周りのコネクターをつなぐ個所が見えます。残念ながら胴体からは外れてしまっていますね。

 

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 燃料タンクとのその銘板。一個で300Lが入ることがわかる。

 

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 翼根前縁部。銘板があるので、別体の部品であることがうかがえます。上側にはタンクにつけられるのと似たエアプレーン型のキャップが見えます。「キ五十四取扱参考」んよると、これも燃料タンクらしいです。

 

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 水平尾翼のエレベータホーンとマスバランス。

 

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 水平尾翼がつく胴体側。取付部がどこなのかはよくわかりませんでした。

 

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 上の塗装がはがれているので、下に書かれていた数字が見える。そのわりには剥がれた箇所のラインがやたらとまっすぐなのは気になる。

 

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 操縦席は外に出された状態で展示。計器類は外された状態で別に展示されていた。

 

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 エンジン。柵のない展示なのでどこまで近づいてみることができる。

 

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 機体から外された状態で展示される部品たち。ものによっては木材が使われていたりする。当時はプラスチックの生産もまだまだ少ないはずで、木材が手軽だったのでしょう。

 

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 場所は変わって、Green SpringsでのR-53の展示。お外での展示はすごくいいですね。天気も快晴で今すぐに飛び出しそうだ。

 

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  R-HM。くし形機でエルロンがなく前翼がピッチ方向に動く様子のおかしい飛行機のひとつ。旋回はラダーのみ。蛇感はどんな感じなんでしょう。

 

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 ラダーペダルはいずこ・・・。

 

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 GreenSprignsのカスケードを上ると赤とんぼが。

 

 ひさびさに(といっても毎年来てるけど)東京に来ましたが、立川はちょっと違った雰囲気のある街でよいですね。

展示機は今回が最後の一般公開ということで、次はいつ見れることになるかはわかりませんが、わざわざ東京まで運んできたのだから、何らかの形で今後も公開されることを期待しましょう。