フェアリングは空気抵抗低減(燃費向上)が役割ですが、A350のは特徴的。
フラップに少しかぶようにフェアリングがついているのって他の機種にもあるのかな?上側のフェアリングが下側のフェアリングにかぶさっているし、境界層板のような板までついている。
世界初の大西洋横断飛行に成功したスピリット・オブ・セントルイス(チャールズ・リンドバーグ)、世界初の世界一周飛行に成功したルータン・ボイジャー(ディック・ルータン、ジーナ・イェーガー)と比較すると知名度が低いミス・ビードル(クライド・パングボーン、ヒュー・ハーンドン)。
1931年に日本の三沢市淋代海岸から離陸してアメリカワシントン州のワナッチー市に到着している。(余談だが、この二つの市は姉妹都市の関係にあり、またりんごの産地でもある。)
セントルイスの大西洋横断飛行成功からわずか4年後にもかかわらず、知名度が低いのは、世界の中心があくまでも大西洋であることに関係するのだろうか?
まあ、知らない人からするとどれもどっこいどっこいだろうけどね。
ちなみに当時の写真をみると、エンジンカウリングは黒塗装みたいだが、なんで三沢航空科学館で展示されているミスビードルは赤いのだろう。
話は少しさかのぼる。10月20日に静岡ヘリポート祭りに行ってきました。
遊覧飛行を行う静岡エアコミューターのAS355。乗りたかったが、残念ながら希望者多数で打ち切られていました。また来年!
消防ヘリによる救助デモフライト。
ダウンウォッシュにやられながらの撮影は初めてでしたが、なかなか楽しいですね。
それくらい、間近で見れるということです。
BK117C-1型。最近あまり見なくなった気がする。
こちらも救助デモフライトを実施。
撮影用に飛び立つ静岡新聞(静岡エアコミューター)のEC135(現H135)。
BK117よりもEC135をよく見る気がしますが、気のせいでしょうか。
こちらもEC135。ヘリコプターは使用する会社や用途で塗装が大きく変わるので見ていて楽しいです。
ドクターヘリ用に塗装中のAW109。10月に登録されたばかりの新造機です。
全体を通して、ヘリコプターがかなり近くで見れるのがよかったのと、子供連れの家族で来ている方がかなり多い印象。いわゆる自衛隊の航空祭と違い、地域のお祭りといった風情でした。
大韓航空のA220-300が定期便としてセントレアに就航したのでさっそく見てきました。もともとはボンバルディアCシリーズとして開発されていましたが、いろいろあって現在はエアバスがCシリーズの製造・販売を行う株式会社C Series Aircraft Limited Partnershipを買収し、エアバスの製品となっています。ややこしい。
今回は大韓航空A220として初の国際線への投入であり、737-900とバトンタッチする形になりました。サイズとしては小型化の方向になります。
初着陸。定刻から10分ほど遅れての到着となった。
胴体径にたいしてコクピットの窓が大きく感じますが、形状としてはA350と親和性が高そうだ。そのうち隈取されたりしてね。
あまり気にしたことがなかったですが、ウイングレットもしっかりついていますね。
A220もP&WのGTFエンジン(PW1500G)を搭載しており、燃費の良さが売りになっている。E2jetやA320neoやMRJを考えると、このクラスの機種では今後しばらくGTFエンジン搭載は必須となるのだろう。737MAX・・・?
最近多い、窓の段差のない機首。最近になって増えたのは、たんなるトレンドだからなのか、それとも抵抗低減につながる(いままでは製造上作れなかった)からなのか。
機首をアップで。なかなかかっこよい顔つきです。
初就航の新機種ということもあってか、普段と違って人が多い。よくよく考えると、いきなり飛来してきてぶっつけ本番で荷物の積み下ろしから、出発前点検までするのは大変そうだ。
ちなみに、この機体はCシリーズ時代に引き渡されていることもあって、後部搭乗口横の機体名称には「CS300」と書かれている。今後、A220と書き直されたりするのだろうか。
出発も定刻から40分近く遅れての離陸となった(なぜか誘導路でいったん止まってしまった)。主翼は複合材で作られているそうだが、787のようなしなりがないことにも注目したい。
現在A220はエア・バルティック、スイス インターナショナル エアラインズ、大韓航空で就航中であり、つい先日大口顧客でもあるデルタ航空にも引き渡されたばかりで、今後の活躍が楽しみですね。
せっかくいったので、もちろん平日撮影を実施しました。ここまできて撮らないわけにはいきません。
朝8時の展望デッキオープンと同時に撮影開始。すでにF-16がずらりと離陸を待っていました。合計で10機ほど並んでいました。
滑走路に向けて移動開始です。航空祭と違って、吊るし物の多いフライトを見れるのが平日撮影のいいところです。とくに、米軍機は訓練用ミサイルを必ずと言っていいほど吊っています。
展望デッキの目の前にある格納庫からでてきたF-2A。ぐるっと回ってすぐに引っ込んでしまいました。どうやら、この格納庫はアラートハンガーのようで、朝の点検と思われます。
インテーク右側(写真左側)にはJ/AAQ-2赤外線前方監視装置がついているのがわかります。吊るし物も豊富でたまりません。
4機編隊でF-16が戻ってきました。こういうフライトがばしばし見れるのは、米軍による訓練ならではだなあと感じますね。
航空祭でのF-16のフライトといえばアクロバット飛行となりますが、こういうのも一度は見てみたかった。
複座型はやはりかっこいいですね。飛んでいるのは初めて見ました。
朝の間に2回フライトを実施し、のべ20機以上がフライトを行っていました。
E-2Cもフライト。8枚ペラに変更されていますね。
ひさびさに流し撮り。ワイヤーのない展望デッキなので、撮影環境としては抜群にいいです。
こちらは4枚ペラ。一度に両方見れるのは、なんだか得した気分になります。
機数的に、今のところE-2DはE-2Cの後継として使うらしく、これらもそのうち取って代わることになるのですね。
自衛隊も訓練実施。なぜか築城基地所属部隊の部隊マークをつけた機体が配備されています。最近の編成を追っていないのでまた調べておかないと。
T-4を交えての訓練?あまり見ない並びですね。
ASM-1を装備したF-2A。対艦訓練でしょうかね。
そして三沢基地といえば、今年の1月から配備が始まったF-35Aは外せません。
4機もでてきました。ちなみに、F-35も毎日のようにフライトを実施しているそうです。
ずらりと並ぶF-35A。ちょっと甲虫っぽいよね。
横から見るともっさりしていますが、前から見るとかっこいいのです。
すでにA型も初期作戦能力は獲得していますが、当初予定のソフトウェアではないので、どんな訓練をしているのでしょうか。気になります。
残念ながら離陸を見送ってタイムアップ。着陸はかないませんでしたが、滑走路にずらずら並ぶF-35Aを見ると、部隊配備されたことを実感させます。
今回の青森撮影では見たいものをすべて見れたので、大変楽しい撮影旅行となりました。
続きまして、一式双発高等練習機を紹介。
こちらは前々から行きたかったが、さすがにこれだけのためにはなかなか行ける距離じゃなかったので、今回のCumulus展示はちょうどよいきっかけとなりました。
2012年に十和田湖より引き上げられた機体で、淡水湖のため腐食が少なく当時の塗装がよくわかります。零戦のエンジン・プロペラを引き上げられたものは割合各地で見ることができますが、それと比較してもかなり状態はよいですね。
練習機として傑作機だったそうで、1300機以上が生産されました。
この機体は操縦・航法練習型だそうです。
機体だけでなく、装備品も多くがひきあげられています。
立川飛行機製であることを示す銘板。設計者は品川信次郎氏のようで、戦中に飛行機構造の本を出版しており、現在でも古書を手に入れることができる。
立川飛行機は現在立飛ホールディングスとなっており、戦後も航空宇宙関係の部品製造も行っていましたが、現在は行っていないようです。
窓も割れずにきれいに残っています。アクリル製だろうか?
オーソドックスな金属製応力外皮構造の飛行機で、特にいうことなしです。
ラダー、エレベーター、エルロンは金属フレームに羽布張りのようで、羽布はなくなってしまっています。
その代わりといっては何ですが、構造がよくわかります。
八戸基地所属の北部第74部隊の部隊マーク。八の字がよくわかりますね。
写真はそれなりに数を撮ったけど、すべてを紹介するのは難しいのでflickrのアルバムを貼っておきます。
アルバム
さすがに青森に行ったからには三沢航空科学館は外せません。ついでと言っては何ですが、ここにも貴重な飛行機が展示されているのである。
現在、数少ない国産グライダーである東北大式Cumulusが11月までの予定で展示されています。
パッと見た感じは 萩原式や三田式に似た印象で、鋼管羽布張りの機体。
製造(製作)は1968年8月で時期的にはASK-13と同じくらいだ。
ちょっと奥まったところに展示されているので、間近で見れないのが難点だ。
うっすらと、翼下のダイブブレーキがわかる。
テールはスキッド式みたいですね。
昨年の5月に退役したばかりなのでまだまだきれいなグライダーでした。47年にもわたって大事に使われていたことがよくわかります。
残念ながら三沢での展示は11月までで、それ以降の居場所はまだ決まっていないようです。