その2。まずは三菱重工のUAVでも。
ヘリコプター型の小型UAV。ペイロードは燃料含めて7kgなのでかなり少なめ。
2機種展示されるVTOL型のUAV。吊られて展示されているのがペイロード5kgの比較的小型なUAVに対し、地上に展示されている方はペイロード20kgと性能がアップしている。巡航速度や航続距離はともに100km/h、1000km。垂直離着陸のみ電動で、巡行時はエンジンを使用するため航続距離はかなりある。
新明和のブースで展示される、飛行艇型のUAVと、上に吊られているのはHAPSの1/5模型。
運用コンセプト。ここからは、まだ具体的な開発の方向性が決まっているような印象は受けなかったので、目的を詰めるのはこれからだろうか。
石川エナジーリサーチで展示されるハイブリットタイプのドローン。吊られているのは富士フィルムの1億画素のミラーレスカメラ、GFX100sⅡ。偵察用の小型ドローンに市販の一眼カメラが使われている例もあるくらいなので、民間の調査目的での空撮では十分すぎる性能なのでしょう。
AirKamuyのブースで展示される、空中で翼展開ができるUAVと段ボール製のUAV。
折り畳み機構。ぱっと構造を見た感じだとまだ粗削りな印象。
川崎重工の展示。ここもUAV関連が多くの割合を占めていた印象だ。
以前はマルチロータータイプのドローンの開発をやっていたが、自分たちの強みに気づいたのか、ヘリコプタータイプのK-RACER-X2が今回展示されていた。
NinjaH2に搭載されているエンジンを搭載しているため、このままで航空機として型式認証を取ることは難しいだろうが、下の写真にあるようにバイク用エンジンの技術を発展させた航空機用エンジンの開発を進めているようだ。
最後はHAPS関連を追加で紹介。
ソフトバンクが実証を進めているHAPS。ソフトバンクは言うまでもなく通信事業会社なので、成層圏に無人航空機を飛ばすことで通信ネットワークの提供を狙っている。
AIRBUSのHAPS。説明書きを見つけられなかったが、Zephyrだろうか。
こちらは観測や通信を目的として開発中で、NTTが26年にサービス提供を狙っているとか。
BAEシステムズのHAPS、PHASA-35。この機種を含めて先に紹介した2機もすべてソーラーパネルをもち、超長時間飛行のためには必須の装備となっているようだ。
こちらも同じく観測(災害救援、国境警備などを含む)と通信サービスを目的に開発中。
人工衛星と比較してコストが非常に安いことを売りにしているようですが、大量にばらまかれているスターリンク衛星と比べるとどこまで商機があるのかはよくわかりません。個人的にはHAPSを運用するにも、何機をどの範囲(地域)ごとにどれくらいのサイクルで飛ばし、どれくらいの運用・整備コストがかかるのかがよくわからないので何とも言えないです。
その2はここまでで、その3ではその他で気になったものを紹介します。