滑子航空機,覚書

飛行機好きで、写真を撮ったり、プラモを作ったり。

トルク対策でいいのか?

飛ぶバナナことH-21の垂直尾翼

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二枚ある上に、左右とも固定で後縁が機首が右に向くようについているように見える。

H-21は特に後方が上にせりあがった形状のため、前進時に垂直尾翼的効果がでやすいとか、後部ローターのダウンウォッシュで機首が左に向くためか、とか考えたけど、CH-47とかでもそんなに変わらない気がする。

いまひとつ、理由がわからんです。

 

バイクじゃ厳しいこともある

最近でも航空祭ではバイク・自転車用の駐輪場が用意されていることもあり、

バイクでカメラを運べるように、撮影機材をあまり充実させていない。

 

しかし、基地外での撮影でどうにもならないのが脚立だ。

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"悲しい・・・"

もっとも、航空祭では禁止されていることが多く、しばらくは使わないだろうなあ。

バイクで運べるようなサイズを運んでみるのもおもしろいかもしれないけど。

 

飛燕をみる

次は飛燕見学だ、とか書いてる割に書いてなかった。

岐阜かかみがはら航空宇宙博物館(名称が変わったのだ)の工事期間中、

収蔵庫にて分解展示されている飛燕を見てきた。

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飛燕は収蔵庫の奥の方に展示されている。初めて見る飛燕にしばし呆然とする。

分解されていることもそうだが、胴体をみたときのその大きさと、塗装されていない状態が異様なものに見えたのだ。

 

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飛燕の特徴のひとつが、液冷エンジンを積んでいることによるしぼった機首形状だろう。これだけで、他の旧日本軍機と一線を画す。

しかも、エンジン懸架はビーム構造ときた。美しい。

逆に五式戦闘機への変更はちょっとめんどくさかっただろう。

できればもっと近くで、そしてエンジンカバーを開いた状態で見たい。

 

分解展示されているので、翼の裏面をしっかりと見ることができる。

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といっても、おもしろいところは薬莢排出口くらい?

あと、うっすらと日の丸塗装の跡が確認できる。

 

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 主脚収納部をしっかり見ることができるのも今だけだ。

 

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ハ140とスーパーチャージャー。ハ140はダイムラーベンツDB601のライセンス生産品ハ40の性能向上型。残念ながら、当時の日本はドイツの工業力に追いついておらず、様々な問題を抱えることに。

 

翼胴体結合部の話とか、他にも書きたいことはあるけれど、この本から得た知識ばかりなので、こちらを読んでください。(入手性が悪いけど・・・)

飛燕について、設計者目線で細かく書かれています。

 

今後博物館がリニューアルした後も無塗装状態で展示されることになるようです。

ということは、塗装有りでの展示は神戸だけだったのね。ちょっと残念。

とにかく、組み立てられた状態も早く見たい。

 

2016/12/25 空冷エンジン→液冷エンジンに誤記修正

 

シェブロンノズル

シェブロンノズルといえば、787のエンジンカウルのぎざぎざで有名になった気がするけど、E-jetなんかに使われているCF-34にもシェブロンノズルはある。

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シェブロンノズルはファンを通ってきた空気と燃焼ガスを効率的に混合させることで、騒音低減を狙っているとか。

そういや、フクロウの羽を模したとかいう話もあったけど、実際のところどうなんでしょう。

 

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これはビジネスジェット向けに開発中のGE PASSPORT20(1/2模型)。

ちょっとまがまがしい。ミキサノズルというらしい。

 

名古屋ふたたび

自分でも、こんな短期間のうちに名古屋空港に行くことになるとは思わなかったが、そういう巡り合わせだったのだ。

 

所用(タツコン2016を見に行ってました)で名古屋にいたときに、

Flight radar24を見ているとMRJの2号機が飛んでいるのを発見。

「行かねば!」

ということで、タツコンを見終わり、なんとか着陸だけでも撮ろうと味美駅に急行。

Flight radar24で機体の位置を確認しつつ、撮影ポイントに向かう。

「これは勝てるで!」

 

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"負けました"

近づくエンジン音、MRJは静かなはずだ!というプラス思考で向かうも、

無事上空を通過していきました。無念。

上空をMRJが飛んでいくという新しい経験ができました(泣)

 

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ただ、よーく見ると三菱のエプロンではなく、空港のエプロンにいることを確認。

 

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名古屋空港まで歩いて向かう。そして、無事捕獲。

 

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MRJの牽引には、小型機用のトーバーレス・トーイングトラクターを使用している。

前脚をそのまま乗せるタイプで、よく見るとサスペンションのリンクを外しています。

 

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 静圧コーンも取り外され、フェリーフライト間近かな?

 

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 前回は後ろからしか見れなかったけど、真横からしっかり拝むことができました。

 

ところで、MRJの量産初号機(通算6号機)を試験機に転用するという記事がでてましたが、どうなることやら・・・。

 

追記:12月14日にMRJ2号機はグアムに向けて飛び立ちました。そのため、この日が最後の国内試験飛行となりました。

 

ふらっと名古屋空港へ

また、飽きもせず行ってきたわけです。

もちろん、お目当てはMRJ。さて、飛んでくれるか。

 

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 朝ついたときはまだでていなかったけど、しばらくすると2号機が、

次いで3号機がでてきました。

2号機はしばらくして引っ込んでしまいましたが何かしらの試験は行っていたようです。静圧コーンがいい感じ。

 

4号機はすでにアメリカなので見ることはできませんが、これで1~3号機を

おがむことができました。塗装違いという意味では問題なし。

 

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 待つこと3時間。ようやく動き始めました。

こういうときは、忍耐(あきらめの悪さともいう)が大切なのです。

機首形状といい、コクピット窓の形状といい、デザインは結構好きです。

 

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 FDAのE175と並びました。こうやって見ると、エンジンの大きさもそんなに違いなしか?

 

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MRJ 3号機は飛行特性試験とアビオニクス試験を行う予定となっています。

 

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 機首をあげて・・・。

 

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 はい、飛びました。3号機はこの日が二回目のフライトです。

 

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特にチェイスはなし。

 

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 この試験飛行では能登半島沖の日本海で試験をおこなったそうです。

 

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 余談。この日はめずらしいことに、ボンバルディアビジネスジェット

BD-700がとまっていました。

リージョナルジェット界のツートップメーカーの機体が駐機する中での

MRJのフライトとなりました。

 

他にもいろいろ見れたけど、後のためにネタを温存。

次は岐阜かかみがはら航空宇宙博物館での飛燕見学だ。

 

JA2016を振り返る その3

最後はヘリの展示でも。今年はモックアップを含めて数機ヘリが展示されていた。

 

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 まずはBK117 D-2/H145。BK117 C-2のテールローターをフェネストロンに変更し、

航続距離、全備重量がわずかに増加している。

 

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AW109 TREKKER。ランディングギアでなく、スキッドになっている。

 

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こちらはドクターヘリ仕様のAW109 GRAND NEW。

 

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 Bell505 JET RANGER X。モックアップだそうだが、一見、実物と区別がつかない。

会期中には雄飛航空と覚書を交わしていましたね。

 

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H160。昨年初飛行し、現在開発中のヘリコプター。

最大離陸重量5.5~6tの中型ヘリで、けっこう大きい。

バイプレーン・スタビライザー(複葉の水平翼)や、ブルー・エッジと呼ばれる先端が前後退翼を組み合わせたローターが採用されている。

 

今回の国際航空宇宙展は前回と比べて、やや規模が小さい印象を受けた。

海外のエアショーみたいなのをやってほしいな、というのが正直なところだ。