FR24を見ていたら、アメリカでWP-3Dが飛んでいたので思い出したように。
WP-3D N42RF "Kermit" アメリカ海洋大気庁
WP-3はP-3からの改造機で、2機のみが製造された気象観測機。
気象レーダとして機首とおなかにCバンドレーダーを、機尾にはドップラーレーダーを装備し、パイロットを含め20人の乗員(フライトエンジニアから科学者まで)を乗せて飛ぶことができるそうだ。
"正面からの写真は撮り損ねているが、特徴的な胴体下のレドームが見える"
ハリケーン・ハンターとしての任務の際には、ハリケーンの内部に侵入して観測を行うという、なかなかおっかないことをやってのける。
胴体のレーダーは水平方向の観測を、機尾のレーダーでは垂直方向の観測を行うことで、MRIのようにハリケーンなどを層状に観測することができる。
他にも、海面温度計(放射計)やCO2大気温度計(放射計)、日射計、ドロップゾンデなどの様々な種類の観測機器を使用して様々な科学ミッションも遂行することができる。
ところで、なぜ正面からの写真がないかというと、このあと目の前にいるC-5が動き出してそれどころではなかったからである。