滑子航空機,覚書

飛行機好きで、写真を撮ったり、プラモを作ったり。

メーヴェことM-02Jを見に関宿滑空場まで

 話は前後するが、横田基地航空祭の翌日、千葉県野田市つまりはチーバ君の鼻先までM-02Jをみに行ってきた。

 

 初めてM-02Jを見たのは2010年。その後は2013年に3331 Arts Chiyodaで開催されたOpenSky3.0、2015年の滝川滑空場で行われたヴィンテージグライダーフェスティバルと3回ほど見ており、今回は4回目だ。

 せっかく前日に横田基地航空祭で東京まででてきたことだし、クラウドファンディングで情報がもらえる都合、見に行かない手はないと思いようやく見に行くことにした。

 

 早朝、薄い霧がでている天候だったので、もしかするとフライトはなくなるかもしれないと思ったが、滑走路に到着し周りを見渡すと、フライトには支障がなさそうだった。

1st flight takeoff

  まずは一本目のフライト。やや背中が見える離陸はウィンチ曳航でのグライダーの離陸を彷彿させる。そして、木リブが透けてみえる構造はヴィンテージグライダーのようであり美しい。

 

 

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 後ろから。外翼にねじり下げがはいっていることがよくわかる 角度だ。

 

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  正面から。

 

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 ガル翼かつ後退角。そうであることを知っているがために、この角度は非常に奇妙に見えるとともに、物の見え方の面白さに気づかされる。

 これをみた人は何を連想するのか。自分はもみじの種のようだなあと感じた。

 

landing

  着陸。視点を少し下げてみたことと、滑走路のやや伸びた雑草たちで少しは迫力がでたか?思ったよりメラメラが強かったが、それもまた良しとする。

 

2nd flight  takeoff

 二本目の離陸。無尾翼機特有の、横から見た時のまるっとした印象と、密度の高い感じは好きだ。ただし、真横になると退屈な印象が強くなってしまい危険だ。

 

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  二本目なので、少しアップ目の写真も撮ってみる。

 

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 この角度からだと、翼の大きい鳥が羽を広げているように見える。

 場周飛行のためもちろん旋回をする必要があるのだが、ラダーがなく、エルロンによるロール制御と体重移動によるピッチ制御だけにもかかわらず(厳密にはもろもろの翼形状が大事な役割を果たしているが)見事な旋回だった。

 

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  着陸後、見学者からの質問に答えるパイロットの八谷氏。これは風と機体の向きについて説明しているところ。この日は滑走路に正対(南風)する風だったため、着陸はしやすかったとのこと。ただし、上空ではやや東の成分もあったそうだ。

 また、やはり視程は悪かったそうで、景色がよくなく、あまり飛びたくなるような天気ではなかったとのこと。

 

wing structure

  ばらし中。このあと、佐賀で行われる展示会にドナドナされるとのこと。

 

outrigger/Large diameter tire

  滑走路の草丈が長いことを考慮して実装した大径タイヤのアウトリガー。

 

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  胴体はハイエースの後ろに積むことができる。右奥に見える翼格納用のトレーラーをひっぱることで、陸送は車一台で完結することができるというわけだ。

 

 今回は、東京での展示会と佐賀での展示会が続くため、フライトの間隔が長くなってしまうことを考慮して実施したとのこと。

 次回は佐賀での展示会終了後となるため、冬場のフライトになるそうだ。