残念な旅客機たちを読んだから、ってわけじゃないけど最近のMRJに思うこと。
MRJの最近のニュースは、それまでが異常なほど持ち上げられた内容が多かった(個人の感想です)反動でもないけど、延期、延期また延期の話。
いいニュースはようやっとアメリカに送り込めたことくらいだろうか。
もっとも、それもスケジュール通りではないようだが。
段ボールでモックアップを作りました!って嬉々として報道していたころが懐かしい。
もともと、そんな簡単にはいくわけないって思ってたし(そもそも審査する航空局にとっても未知の領域だ)、ロールアウトのころに納入時期にマージンとった延期を発表するかと思ってたけど、全然そんなこともなく、だらだらと納入延期の発表を繰り返した。
もはや、さらなる納入延期がないと思っている人はいないのではないだろうか。
そろそろ、違約金が発生する自体になるかもしれない。
MRJは国もからんでの開発になっているので、ここでダメとなったときは、今後、航空機開発に銀行などが出資してくれる可能性が小さくなることは重々承知している。
しかし、MRJそのものが成功するかは、今後の日本の主体的な航空機開発の上ではそれほど重要ではないように考えている。
とにかく、一番怖いのは70年代にスバルと三菱が手を引いたときのように、すっぱりと主体的な民間機開発を再びやめてしまうこと。また振出しに戻ってしまう。
MRJで多くの航空機エンジニアが育ったことは間違いない。
そのため、たとえMRJがダメでも、"次"がでてくることが、日本の主体的な航空機開発を定着、発展させるために必要だと思う。
そして、航空機を設計して作って飛ばすことが当たり前の日本になればいいなあと思う。
(日本狭くて飛ばすところがないじゃないか、とかは聞きたくない)