新田原基地を後にし、フェリーで四国に上陸した。
この日の目的は、紫電改展示館。愛媛県南宇和郡にあり、なかなか行くのが難しい位置にある。
開館時間ちょうどに到着。
鹿屋で零戦をみたばっかりだったので、紫電改を見ると力強さに圧倒される。
この機体はあの有名な343航空隊所属機で、昭和20年7月24日に出撃、
米軍と交戦し未帰還となった6機の紫電改のうちの一機だ。
紫電改が装備する誉エンジンの直径は零戦が装備する栄エンジンとほとんど同じ。
それにもかかわらず、胴体を絞っていないため、かなり大きく感じた。
舵の部分は羽布だったはず。そのため、引き揚げ時には、すでに骨組みだけとなっていた。長年、海に沈んでいたため、2~3割くらいは外皮があたらしく貼られていた。
細かい穴が開いている部分が、オリジナルの外皮だ。
風防と防弾ガラス。オリジナルのままのため、防弾ガラスはすでに曇ってしまっている。ガラスはかなり分厚いことがわかる。
胴体内部はほとんど空で、内部から出された潤滑タンクや、燃料タンクが機体近くに展示されている。
他にも、この紫電改から取り外された多くの部品が展示されており、ここまで詳しく見れることができる展示の仕方も珍しい。
一時間ほど見学し、展示館をあとにした。