滑子航空機,覚書

飛行機好きで、写真を撮ったり、プラモを作ったり。

アンリ・ファルマン機を見に所沢航空発祥記念館まで

 これ単体だとわざわざ見に行くほどでもないかなあと思っていたけど、入間基地航空祭に行くことにしたのでついでに。

 

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  ファルマンⅢ型。陸軍所沢飛行場にて徳川大尉が1910年12月19日に"公式記録として"日本で動力付き飛行機の初飛行を行った。

 ファルマンⅢ自体は1909年初飛行の機体で、ライトフライヤーの飛行から6年後である。

 

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  自信がなかったのかどうか定かではないが、エレベーター付きの水平尾翼がしっかり後ろにあるにもかかわらず、ライトフライヤーのような前翼もついている。

 また特筆すべきところといえばエルロンが装備されている点だろう。現代航空機の操舵要素がしっかり入っている。

 

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  エンジンはロータリー式で、いわゆるシリンダー側が回転する今考えるとものすごいエンジンで極初期の空冷航空用エンジンだ。プロペラはまだまだ船のスクリューの域を出ていない様子。

 

 展示されている機体は当時の機体ということだが、第二次大戦後にアメリカに渡った際にレストアされ、当時の部品はあんまり残っていないとか。