滑子航空機,覚書

飛行機好きで、写真を撮ったり、プラモを作ったり。

737MAXが工学倫理の話っぽくなってきた

 個人の感想です。

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"福岡空港に着陸する737MAX。飛行再開はいつのことやら" 

 

 もともと墜落の原因となったMCASを導入した経緯は、高効率のエンジンを搭載したいが、そのためにはエンジンをやや前に突き出して装備せざるおえなかったというところにある(あくまでも737NGとの比較として)。

737という実績ある飛行機に搭載したかったというのはわかるが、機体に大きな手を加えずにMCASによって基準を満たすという、コストダウンを狙ってのことではないかと邪推してしまう。

 

 そして、MCASの開発に薄給のエンジニアを雇ったこと。こちらはあくまでも末端の話で、MCASの制御仕様に対して影響があったとは考えられないが批判の対象となった(もっとも、結局手直しにお金がずいぶんかかったという話もある)。

 

 つい最近はCFR25.1322(フライト中の乗員への警告アラートに関する基準)を満たさなくてもよいことがFAAから認められたとニュースがあったが、こちらは完全にコストがらみのようで、結局737が古すぎて適合にコストがかかりすぎるとのこと。

過去の事故歴からなくても十分に安全とされているからではあるが、心象はよくないだろう。

 

 ついでに、サウスウエスト航空の操縦士らがボーイングを提訴したようで。

 

 そろそろ737という秘伝のタレを捨てて、オールニューの小型旅客機を開発する時期に来ているんじゃないのかと思いますね。

 

10/10追記

ちょうどアメリカン航空が737MAXの運航再開を来年1/16まで延期と発表がありましたね。