続きまして、一式双発高等練習機を紹介。
こちらは前々から行きたかったが、さすがにこれだけのためにはなかなか行ける距離じゃなかったので、今回のCumulus展示はちょうどよいきっかけとなりました。
2012年に十和田湖より引き上げられた機体で、淡水湖のため腐食が少なく当時の塗装がよくわかります。零戦のエンジン・プロペラを引き上げられたものは割合各地で見ることができますが、それと比較してもかなり状態はよいですね。
練習機として傑作機だったそうで、1300機以上が生産されました。
この機体は操縦・航法練習型だそうです。
機体だけでなく、装備品も多くがひきあげられています。
立川飛行機製であることを示す銘板。設計者は品川信次郎氏のようで、戦中に飛行機構造の本を出版しており、現在でも古書を手に入れることができる。
立川飛行機は現在立飛ホールディングスとなっており、戦後も航空宇宙関係の部品製造も行っていましたが、現在は行っていないようです。
窓も割れずにきれいに残っています。アクリル製だろうか?
オーソドックスな金属製応力外皮構造の飛行機で、特にいうことなしです。
ラダー、エレベーター、エルロンは金属フレームに羽布張りのようで、羽布はなくなってしまっています。
その代わりといっては何ですが、構造がよくわかります。
八戸基地所属の北部第74部隊の部隊マーク。八の字がよくわかりますね。
写真はそれなりに数を撮ったけど、すべてを紹介するのは難しいのでflickrのアルバムを貼っておきます。
アルバム