滑子航空機,覚書

飛行機好きで、写真を撮ったり、プラモを作ったり。

あいち航空ミュージアムに行ってきた

 さて、先月11月30日にオープンした「あいち航空ミュージアム」に早速行ってきました。オープン当日はMRJ 5号機がエプロンで展示されたりと一部で大盛り上がりだったようですが、そんな貴族みたいな生活はしていないのでオープン最初の週末に行ってきました。

 

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 まず初めに我々を迎えてくれるのは、あいち航空ミュージアムのゲートガード的存在となっているRockwell Commander 112。水平尾翼の位置が特徴的だ。

 

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 そのまましばらく歩くと見えてきます。バス停がマーシャラーになっており、空港を意識したデザインは来館者の期待を高めます。

 

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 そして2階の入り口へ。ここでも空港カウンターを模したデザインとなっており、ミュージアムの入り口はDEPARTURES GATEとなっている。

 ここではなぜか黒澤レインボーカラーのMD-90がずらりと並んでいる。なお、自分は見たことが一度もないので全くもって思い入れはない。

 

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 チケットも搭乗券/Boarding Passとなっており、入場時はいざ搭乗へ!といった感じ。「入場まで大切にご携帯ください」の文字にはちょっと笑ってしまった。

 

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 写真のように、館内では展示機を上から見ることもできる。

 各飛行機にはタラップが設置されており、ドアも開いていたためてっきり中も見れるものかと思ったのだが、そんなことはないので注意が必要だ。

 

 あいち航空ミュージアムはオープン時で、

YS-11

・MU-2

・MU-300

・MH2000 ×2

零戦52型

・名工フライヤー

の計6機種が展示されており、全体的に三菱開発の機種で固められている。

 これといって目玉がないような気もするが、男はだまって幻の名機(?)MH2000だろう。

 

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 MH2000

 初めてその姿を見たが、一見するとS-76やUH-60あたりの面影がある。それも当然で、三菱はMH2000の前身となるRP-1の開発時に、S-76をわざわざ購入しているほどだ。ちなみに、個人的には「なまず」っぽいなあと思っている。

 ざっと見た感じだとドクターヘリにするにはBK117やMD Explorerにあるような観音扉の後部ハッチもないため担架が載せづらそうだし、機体規模の割には乗客も最大8人しか載せられなかったりと、旅客スペースは必ずしも大きくはないようだ。また、試作機が1機墜落事故を起こしている。

 そんなわけで、わざわざ新しいこの機種を買おうとはなかなか思わない、というのが正直なところではないだろうか。試作2機を含めて7機で生産が終了している。

 

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 あとおもしろいのは、以前三菱名航資料館にあった零戦だろう。

 ここでは当時の製造現場を模した展示となっている。1機しかないため物足りない感じもあるが、各型合計で1万機以上も製造された航空機であるため、当時は工場にずらりと並んだより壮観な眺めであっただろうことを想像させる。

(ちなみに製造は三菱ではなく、中島飛行機によるものの方が多い)

 

 1階の展示スペースに限って言えばかなり簡易な展示の仕方であると感じたが、今後MRJの飛行試験機が展示される計画もあるため、それにあわせてリニューアルのしやすいレイアウトにしているのだろう。

 ただ展示スペースはそれほど大きくはないため、MRJを入れるとこれ以上の展示機の増加は難しいのかなとも思う。

 

 屋上は展望デッキとなっており、撮影にはもってこいの環境であることを付け加えておく。

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 空港展望デッキと比較してもより滑走路に近づいた場所である上に、写真のように背景に住宅街をからめることができるようになったのもうれしいポイントだ。

 

 次はここでMRJを撮影したいとの思いを強くし、ミュージアムを後にしました。