戦闘機や後退角効果が必要となる速度域で飛ぶ飛行機はともかく、
レシプロ小型機で垂直尾翼に後退角をつける意味はあるのだろうかと疑問に思う。
”小型機の代表ともいえるセスナ172”
しっかりと後退角がついています。
"曲技・競技機であるエクストラEA-300"
性能が重要となる競技機ではたいてい垂直尾翼に前進・後退角はついていない。
テーパーをきつくしており、面積重心をプロペラ軸に寄せている。
総合的にみると、これがいいのだろうか。
"ムーニーM20。確か高速性が売りだった気がする"
おっと、こっちは前進角だ。
ちなみに、きりもみから離脱するためには、「水平尾翼に垂直尾翼が隠れないこと」が重要となる。
それを考えると、垂直尾翼に後退角を付けることは不利になるが、セスナ172は胴体後部ほぼ全域にわたる長いドーサルフィンを持っており、それで補っているのかもしれない。
また、後退角がついている方が見た目がいいという理由もなきにしもあらずか。