ひさびさにブックレビュー
残念な旅客機たち
今でこそ、旅客機メーカーは数が少ないけど、ひと昔、ふた昔前は結構な数のメーカーが存在した。
有名どころはさておき、古い旅客機はまったく詳しくないので、そういう意味でも知らない飛行機のオンパレードでおもしろい本でした。
どうにもならないようなダメ旅客機もあるけれど、時代を読み違えて消えていった旅客機や、開発の遅延によってライバル機に追い抜かれていった旅客機。
また、構造的欠陥を持つ旅客機の話も多く、安全性がとにかく重要な飛行機において、ビジネスの失敗に直結している。
さらにおもしろいところは、機体そのものは傑作機であるにもかかわらず、ビジネス的には失敗しているものもあることだ。
個人的にはフォッカー70なんて旅客数的には今のリージョナルジェットとそん色ないのに、なんでここまで失敗したのか詳しく知りたい。
確かに、原型を遡ればF28に行きつくので、かなり古い設計にはなってしまうが、737だって原型はかなり古いしなあ。