滑子航空機,覚書

飛行機好きで、写真を撮ったり、プラモを作ったり。

JA2016を振り返る その1

ここのところ、4年に一度くらいのペースで開催される国際航空宇宙展。

前回はポートメッセなごや開催だったが、今回は東京ビッグサイトで開催された。

 

開催場所が決定した段階から懸念はしていたのだが、

残念ながら実機展示はほとんど行われず、航空自衛隊のUH-60Jの飛来と、

ヘリコプター数機が屋内展示されたのみにとどまった。

 

せっかく日本でやる航空宇宙展なのだから、MRJのひとつでも展示できればよかったのにと思うのだが、場所的に無理な話だ。入間基地はにぎわっていたようだが。

 

当日は、目玉のひとつであるF-35モックアップを目当てに、

開場前に会場に到着。人の少ない時間を狙って、F-35を見物した。

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実機じゃないけど、初めて見るステルス機。写真で見慣れているし、違和感なし。

胴体内に兵装を収納することができるが、機体規模としては決して大きくはない。

この機体の特徴は、ステルス機であることではなく、Nifc-caなど次世代のネットワークをもとにした作戦が可能であることにつきるだろう。

あと、機体全周を警戒するセンサー(EO-DAS)も入っていたりする。

とにかく、電子装備がこれまでの戦闘機から大きく発展した、まさに次世代を担う戦闘機といえるだろう。

ここまでもりこむと、その情報量を人間が処理・判断できるのだろうかと気になってくるが。

 

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F-35の「目」のひとつであるAN/AAQ-40 EOTS。AN/AAQ-33スナイパーポッドの機体搭載型と言っていいだろうか。レーザーと赤外線を使用した目標捕捉、照準が可能。

 

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 ウェポンベイ。モックアップなのでさっぱりしている。

機体規模が小さいので、機内搭載量はそれほど多くない。

しかし、翼下にも吊るすことができるので、ステルス性が必要のない任務では、

最大8.1tの兵装を装備できる(F-35Bを除く)。

これは、対艦番長ことF-2ペイロードをわずかに超える。

もっとも、重量だけで比べることができるものではないが。

 

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前脚格納庫にはステッカーが貼られていた。

 

開発が遅延に遅延を重ね、開発/ユニットコストも当初より大幅に増加したりと、

一時はどうなることかと思いましたが、どうにか(プロジェクトとしては強引だなあとは思いつつ)今年F-35AでもIOC獲得、ようやく実戦配備へ。

自衛隊向けF-35Aもロールアウトしたりと、まだまだ目が離せない機種ですね。

 

というわけで、JA2016ネタを少しばかり続けます。