ようやくラストです。
複葉グライダーはやぶさ
三沢航空科学館で作られたプライマリーグライダー。複葉機にしたのはプライマリーグライダーであるので、滑空比をわざと低くするためだそうだ。
イベントではシミュレーターとして可動。風があるときに舵を動かすと機体が動くのである。
この機体はライトフライヤーを元に設計されたそうだ。
サインがあった。宇宙飛行士の山崎直子氏のサインが消えかかっている・・・。
Ka 6
1950年代に開発された古いグライダー。
設計者はあのRudolf Kaiser氏。30代のころに設計した機体だそうだが、いまだに現役で使われるほどの高い性能を誇っている。
前回登場したMg19と開発時期は近いが、スマートな印象を与える胴体。
キャノピーも一体成型品のようだ。
コクピット内部。Minimoaと違って胴体フレームがよくわかる。
霧ヶ峰式ハトK14型
戦前の文部省式1型などのプライマリーグライダーの仲間で終戦直前に設計されたそうだ。
非常にシンプルな機体なので飛行機の構造の勉強にはもってこいだ。
胴体部分が無垢の木材かと思いきや、中空構造にされていたりと侮れない。
ちなみにこの機種は所沢航空発祥記念館に吊ってあるのを見ることができる。
萩原式H-23CⅢ
戦後開発された数少ない日本製の高性能グライダー。
ストラット構造を持つ機体で、胴体はかなりスリム。
そしてキャノピーはこんな感じで開く。胴体のフレーム構造が丸見えでよい。
ストラット構造なので主翼根元では曲げモーメントを伝達しない。
そのため、中央部分のパイプは結構細い。
その他
そう、ここのグライダーたちは動態保存されているのである。
本多コレクションもそうだが、ここに保存されることはグライダーにとって最高だろう。
格納庫/博物館のシャッターを閉めるとこんな感じ。なかなかにオシャレだ。
しかし、日本とは思えないよう環境でグライダーをばんばん飛ばし、ヴィンテージグライダーのレストアも行っている。
このイベントでは飛行機・グライダーに高い熱意をもって接している方が多くいることを感じることができた。
このような場所が日本にも多くあれば、飛行機を飛ばすという文化がもっと広がるのだろう。そうすれば、飛行機を作るという文化も広がるだろうが。
あ、北海道で飲むサッポロビールは最高でした。