滑子航空機,覚書

飛行機好きで、写真を撮ったり、プラモを作ったり。

横田基地友好祭2018に行って来た その3

 ほったらかしにしてしまったけど、その3。

A-10

  A-10はいつみてもかっこいい。そろそろ飛んでいるところも見たいものだ。

 

GAU-8 Avenger

  機首につんでいるGAU-8 アヴェンジャー30mmガトリング砲の機関部。こういうところまで見れるのは珍しい。

 

F-16

  F-16C。烏山空軍基地所属で、第36戦闘飛行隊100周年記念塗装が施されている。

 

F-16

  F-16D。群山空軍基地の第35戦闘飛行隊所属機。

 

F-16 AN/AAQ-33

 F-16に搭載されていたAN/AAQ-33スナイパーポッド。 

 

C172

  横田フライングクラブのC172。フライトレーダーで飛んでるのを見ることができますね。

 

FA200

  なかなか見る機会のないFA200。前にホンダエアポートで見た時と塗装が変わっている。

 

 なんか書くことが少なかった気もするけど、おしまい。

 

横田基地友好祭2018に行ってきた その2

 その2。個人的に見たかったのがRQ-4。一時期横田基地に展開していたが、残念ながら見る機会がなかったので、今回の展示は非常にうれしい。

 

RQ-4

  効率よく長時間長距離を飛ぶための長い主翼には似つかわしくないこのもさっとした胴体。最高ですね。

 

RQ-4

  やはり気になるのは頭の形。横から見て翼の上面形状のような形をしている機種は、インテークの邪魔になっていることを意識しているのだろうか。

 ベントラルフィンがついているところにも注目したい。

 

RQ-4 landing gear

  長距離飛行を目的とする場合、主脚を主翼や胴体に収納しがちだが、RQ-4は主翼下に大きな張り出しを設けている。もちろん抵抗にはなるが、もろもろ考えるとこんな感じでいいのだなあという感想。

 飛行速度が違うとはいえソーラーインパルスもあんな感じだし、何を重視するかはしっかりと見極めて設計することが重要だろう。

 

意外と見たことのなかった米軍の空中給油機が一度に見れるのも魅力だ。

KC-135

 KC-135。まだまだ現役で使われるそうだが、ボーイング367-80というボーイングのジェット旅客機のご先祖様直系の機体といってもいいだろう。

 

 

KC-10

 KC-10。単純に、三発旅客機がこんなに目の前で見れるだけでうれしいものだ。

 

KC-10

  空中給油用のブームが真後ろではなく、微妙に斜めに取り付けられていることがわかる。KC-135やKC-767ではそのようなことがなかったので、真ん中のエンジン排気を気にしているのかもしれない。

 

 次は輸送機たち。

C-17

 C-17。伊丹空港で見て以来二回目。かっこいい。

 

C-17

 脚。

 

C-5

 C-5。前後から荷物が積めるぞ。できれば機首は閉じた状態でも見たかったなあ。

 

C-5

 こうやって見ると、翼に筒がついているだけにしか見えない。

 

C-2

 C-2。7号機は以前撮り逃したやつだ。いろんなところを開いた状態の展示はめずらしい。黄色に見えている扉は緊急脱出用。

 

C-2

 こちらは空挺部隊が降りる際の風よけだそうだ。開けずに飛ぶと胴体にぶつかるのだろうか・・・。

 

MC-130H

 MC-130Hコンバットタロン2。CV-22と同じ部隊の所属だそうで、同じく特殊な任務に就く。鼻づらが特徴的だ。

 

MC-130H cockpit

 展示されていた機体の多くでコクピットを見学することができたが、並ぶ時間が非常に長いので、MC-130Hのみとした。液晶化されているところもあるが、まだまだアナログが多い印象だ。

 

 長くなるので、他の展示機の紹介はその3で。

 

 

横田基地友好祭2018に行って来た その1

 昨年は所用で急に行けなくなった横田基地友好祭。なので、実は今年が初めての参戦となります。

 事前の情報でRQ-4やCV-22あたりに目星をつけつつ、C-5が間近で見れるということもあってかなり楽しみにしていました。

 

 その1ではCV-22のデモフライトの紹介を。

CV-22

  ころころと転がってきました。MV-22と違った、濃いグレーの渋い塗装がかっこいいですね。横田基地友好祭は岩国基地ほどは込み合っていないため、滑走路の真ん前で撮影することができた。

 

CV-22

  前日(横田基地友好祭は土日の二日間開催される)の土曜日は当日に雨が降ったこともあり、回転翼のヴェイパーが何周にもわたり見ることができたそうだが、この日は控えめ。

 

CV-22

  1/200sで撮影してみるも、なかなかプロペラは回転してくれません。1/100sまで落としてもよかったけど、それでも絵面的にはそんなに変わらないだろうなあ。

 

CV-22

  1/800s。さすがに止めすぎたか。ヘリコプターモードだと、多少止まってしまっても変に見えづらいけど、固定翼モードだとちょっと違和感あり。どうやって画面にとらえるか難しい形状なので、撮影に悩む機種です。

 

CV-22

  横田基地友好祭はフライトがメインではない航空祭なのだが、ここまで間近でブンブンやってくれると楽しい。

 

CV-22

 オスプレイ恒例(?)の真正面からのお辞儀。ここでもやってくれました。

 

CV-22

 ついでだからアップでも撮ってみる。地形追随レーダーが機種に追加されているため、ちょっと犬っぽい顔になっている。

 

CV-22

  ちなみに、CV-22は地上展示もされていた。垂直尾翼に何かしらの装置が追加されていたり、ミサイル警報装置が胴体に追加されていたりと、MV-22との違いは塗装だけではないことが、外観からもよくわかる。

 

Polaris MRZR4 & CV-22

  そして、CV-22に搭載することができる特殊部隊向けのATV Polaris MRZR4も隣に展示されていた。

 

 次は地上展示機を紹介します。

 

メーヴェことM-02Jを見に関宿滑空場まで

 話は前後するが、横田基地航空祭の翌日、千葉県野田市つまりはチーバ君の鼻先までM-02Jをみに行ってきた。

 

 初めてM-02Jを見たのは2010年。その後は2013年に3331 Arts Chiyodaで開催されたOpenSky3.0、2015年の滝川滑空場で行われたヴィンテージグライダーフェスティバルと3回ほど見ており、今回は4回目だ。

 せっかく前日に横田基地航空祭で東京まででてきたことだし、クラウドファンディングで情報がもらえる都合、見に行かない手はないと思いようやく見に行くことにした。

 

 早朝、薄い霧がでている天候だったので、もしかするとフライトはなくなるかもしれないと思ったが、滑走路に到着し周りを見渡すと、フライトには支障がなさそうだった。

1st flight takeoff

  まずは一本目のフライト。やや背中が見える離陸はウィンチ曳航でのグライダーの離陸を彷彿させる。そして、木リブが透けてみえる構造はヴィンテージグライダーのようであり美しい。

 

 

IMG_0143-2

 後ろから。外翼にねじり下げがはいっていることがよくわかる 角度だ。

 

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  正面から。

 

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 ガル翼かつ後退角。そうであることを知っているがために、この角度は非常に奇妙に見えるとともに、物の見え方の面白さに気づかされる。

 これをみた人は何を連想するのか。自分はもみじの種のようだなあと感じた。

 

landing

  着陸。視点を少し下げてみたことと、滑走路のやや伸びた雑草たちで少しは迫力がでたか?思ったよりメラメラが強かったが、それもまた良しとする。

 

2nd flight  takeoff

 二本目の離陸。無尾翼機特有の、横から見た時のまるっとした印象と、密度の高い感じは好きだ。ただし、真横になると退屈な印象が強くなってしまい危険だ。

 

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  二本目なので、少しアップ目の写真も撮ってみる。

 

IMG_0299-2

 この角度からだと、翼の大きい鳥が羽を広げているように見える。

 場周飛行のためもちろん旋回をする必要があるのだが、ラダーがなく、エルロンによるロール制御と体重移動によるピッチ制御だけにもかかわらず(厳密にはもろもろの翼形状が大事な役割を果たしているが)見事な旋回だった。

 

IMG_3240-2

  着陸後、見学者からの質問に答えるパイロットの八谷氏。これは風と機体の向きについて説明しているところ。この日は滑走路に正対(南風)する風だったため、着陸はしやすかったとのこと。ただし、上空ではやや東の成分もあったそうだ。

 また、やはり視程は悪かったそうで、景色がよくなく、あまり飛びたくなるような天気ではなかったとのこと。

 

wing structure

  ばらし中。このあと、佐賀で行われる展示会にドナドナされるとのこと。

 

outrigger/Large diameter tire

  滑走路の草丈が長いことを考慮して実装した大径タイヤのアウトリガー。

 

IMG_3318-2

  胴体はハイエースの後ろに積むことができる。右奥に見える翼格納用のトレーラーをひっぱることで、陸送は車一台で完結することができるというわけだ。

 

 今回は、東京での展示会と佐賀での展示会が続くため、フライトの間隔が長くなってしまうことを考慮して実施したとのこと。

 次回は佐賀での展示会終了後となるため、冬場のフライトになるそうだ。

 

クリーン状態その2

 完全にクリーンな状態のF-4って見たことないよなあと思い早数年。ようやく見ることができた。

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 IRANから飛び立つRF-4。小牧基地にて。

 IRAN機をおさえる手があったのかと気づいたのは撮影中のことだ。

今年IRANからでたということは、あと2~3年ほどは使われるということだろう。

 

 F-4の退役も待ったなしの状況なので、あと一回くらいは百里基地に行っておこうかな。

 

GERMAN AIRCRAFT LANDING GEAR

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 究極の脚本の一つと言って差し支えないだろう。WW2期のドイツ軍の航空機の脚を、写真だけでなく、図も含めて解説された本。

 え、あの飛行機はタイプによってこんなに脚の構造が違うの?とか、え、あの飛行機は初期のころはこんな脚だったのと、脚の違いを楽しむことができます。

 

 単純に、航空機の脚は構造物としてみておもしろいので、脚初心者でも引き込まれること間違いなし。

 

航空機を後世に遺す

航空機を後世に遺す

横山晋太郎

グランプリ出版

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 かかみがはら航空宇宙科学博物館(現:岐阜かかみがはら航空宇宙博物館)の開館前の航空機収集と、開館後の航空機収集について、当事者の話を読むことができます。

(収集に関しては、あきらかに整合性がとれていないと思われるところもある)

 また、博物館としての(もしくは著者個人の)航空機を文化財として残す考え方は、当時日本に航空博物館がなかった(厳密な話は割愛)中で、スミソニアン博物館をリスペクトする中で固められていったことがよくわかる。

 

 飛行機をどう保存していくかは人によって考え方がかなり違っていて、個人的には飛ばせる飛行機は動態保存、定期的に飛ばしてやるのが一番いいと思っている。

 もちろん、飛ばせるからといっても翼の桁からすべて新調してしまうと、文化財的な価値は小さくなってしまうだろうが、やっぱり飛んでる飛行機をみて「かっけーなあ!」っていう感動が沸き起こるのがいいと思うわけです。

 しかし、純粋に文化財を残すという視点に立てば、飛ばさずに後生大事に屋根の下に保存するのがよく、部品は極力当時のものをそろえてやることも理解できるので人それぞれだなあというのが正直なところ。

 

 

 ちなみに表紙に飛燕の写真がありますが、ほとんど触れられていませんでした。